
世界一大きな漂着モダマ (深石隆司さんからのニュース)
投稿日時 2005-2-13 13:37:38 | トピック: 会員からのニュース
| 世界一大きな漂着モダマ
「世界一」というのは、何にでもひとつはあります。大きかったり、小さかったり、長かったり、重かったり、強かったり、計測できる物や、結果が現れる事には、その時点においてトップが存在します。大きいから、小さいからすばらしいかと言うと、必ずしもそうとは言えない物もありますが、限界を示す基準にはなります。
本に「豆本」というのがあって、これにも当然、世界一が存在します。はじめ携帯用に小さな本を作ることから出発したものが、いつしか、技術の粋を駆使して、小さな面積にどれだけの文字を印刷したり、書いたりすることができるかが追求 されています。なかには人の指では開くこともできず、肉眼では読むこともできない程小さな本もあります。こうなると、いつしか実用性から離れ、技術力の極みとしか言い様がありません。
「豆」という言葉は、しばしば小さい物の形容に使われてきました。その豆の仲間の植物に巨大な豆を実らせるものがあります。それがモダマです。 以前、漂着物学会のメーリングリストをとおして、全国の会員に呼びかけ「漂着モダマ展」を催したことがあります。多くの方々が日頃のビーチコーミングで拾われたモダマを一堂に会して、どんな種類のものが漂着しているのか、何処辺りまで漂着しているのかを知る手がかりにしました。そこに寄せられた多くのモダマの写真を見ても、「大きな豆」とは言うものの直径6センチが限度でした。ところが、最近になって71×61×23ミリの漂着モダマが石垣島で 拾われていたことが分かりました。
そのモダマを拾ったのは石垣島在住のビーチコーマー篠崎文さんです。

篠崎さんは、漂着ゴミに関心を寄せる方で、昨年、当会員の金子エミさんらも含めて小学校で漂着物の授業を担当したことがあります。その時、はじめて噂の大きなモダマを実見することができました。そして、そのモダマのことをMLで流したところ、鎌倉在住のEmmaさんが「それって、世界一大きなモダマじゃない」というお便りをくれました。 Emmaさんは、アメリカの漂着種子愛好者が開いているwww.seabean.comに載っているジャマイカで拾われたこれまで世界一とされているモダマのことを知っていたからです。そして、サイトの管理者であるGerald Sullivanさんに連絡をとってくれました。
Emmaさんが、このモダマに着けたニックネームは「Godzilla」ですが、Sullivanさんからのメールには「Yes indeed,a "King of Kings",truly a Godzilla of Entada.」と書かれて いました。「the LARGEST!」の言葉も見られます。そして、テキサス大学のTexas Marine Science Centerで計測後、展示したいという申し出がありました。 その時点で私の方から漂着物学会のMLに「Godzillaテキサスに上陸」というお知らせを流しましたが、モダマを送る段取りとして、植防の手続きなどを打診したりして時間がかかりました。結果は、漂流して時間のたった硬い種子は問題がないようです。 長い漂流の末、石垣島の海岸に漂着したモダマが、再び、アメリカへ旅立つことになりました。それもチャンピオンとしてです。幾度の防衛をはたせるかは別として、愉しく見守りたいと思います。 (投稿 : 深石隆司氏)
*なお、世界一モダマは深石さんのHP「石垣島の自然と遊ぶ」でご覧になれます。
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